レモンの日🍋

 

秋といえば、いろいろなものがありますよね。

スポーツの秋🏀、芸術の秋🎨、食欲の秋🍠……

私は読書の秋を過ごしたいと思っています。

暑い夏が過ぎて、過ごしやすくなった夜にはぴったりです。

手元に本がなくても、いまは青空文庫で手軽にたくさんの

作品を読むことができて便利な時代ですよね。

 

さて、秋と文学に関係のある記念日として、

10月5日のレモンの日🍋があります。

『智恵子抄』、特に教科書にも掲載されている、

智恵子が亡くなる数時間前のことを描いた「レモン哀歌」

よく知られる高村幸太郎の妻・智恵子の命日が10月5日であることから

この日がレモンの日になったそうです

現在では果物のレモンを楽しむ日として親しまれています。

 

レモンというと爽やかでなんとなく夏🌴のイメージがありませんか?

品種や地域にもよりますが、

国産のものは10月頃から年明けにかけて旬を迎えているんです!

アメリカ産レモンなどの輸入品を常にスーパーで見かけるので

なかなか旬を感じることはないですよね🤔

冬になるとホットレモンなどの飲料が店頭に並ぶのも、

冬場にビタミンCを摂取する栄養面以外に、

実は旬が関係しているのかもしれませんね。

 

 

レモンと文学といえば、もちろん梶井基次郎『檸檬』。

これも教科書に採用されることの多い作品です。

「えたいの知れない不吉な塊」を抱えた主人公が、鬱屈とした気分で歩いていると、

ふと果物屋で檸檬を見つける。

紡錘形のそれを握ると、不思議と心が穏やかになってくる。

丸善で積み上げられた画集の上に、冴えわたり輝く檸檬の爆弾。

この作品を読んだことがある人なら

必ず頭の中に思い浮かべるのではないでしょうか💡

ラストシーンに限らず、色や明かりの対比などで

一場面を想像しやすいのも読んでいて楽しい所ですよね😊

 

まだまだ日中は日差しが強く、暑い日が続きますが、

ふと通り抜ける風の爽やかさに秋の訪れをわずかに感じます。

読書の秋に軽い詩や、文豪たちの短編はいかがでしょうか📚