ほおずき
みなさん、お盆はどのように過ごされましたか?
お休みだった方、いつもと変わらずお仕事だった方いらっしゃったと思います。
お盆の時期は、地方によって異なりますが、先祖や亡くなられた人たちが
浄土から地上に戻ってくるといわれています。
先祖の精霊をお迎えし、供養する期間です。
お盆は、仏教行事として正式な呼び名は、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言うそうです。
お盆の習慣は、古くからの習慣でありお正月同様日本人にはなくてはならない
習慣といえるのではないでしょうか。
お盆のお供え物によくみる「ほおずき」
今回は、「ほおずき」についてご紹介いたします。
お盆になぜほおずきを飾るのでしょうか?
3つの理由を知ることができましたよ。
~提灯に見立てた道しるべ~
ほおずきを漢字にすると「鬼灯」と書きます。
ほおずきの色や形。
そして、この漢字の意味こそがほおずきが必要な理由のようです。
ほおずきは自然界の提灯として、お盆に飾られるようになりました。
お盆に飾る提灯は、故人が浄土から帰ってくる道しるべとなります。
ほおずきが、ぽおっと灯が灯っているように見えるんですね。
~ほおずきの空洞に宿る~
ほおずきは内側に実が付いていて空洞になっています。
仏様になった故人には、体がありません。
そこで、お盆の期間中は空洞になっている場所に身を宿して過ごすといわれています。
~お供え物を華やかに~
昔、農作物が不作の時などにお供え物に彩りを与えていたのがほおずきだったようです。
ほおずきの飾り方は、地域によって異なるようですが、「置く」「挿す」「吊るす」方法が
あります。
~置く~
お盆やお皿・蓮の葉などの上にお供え物と一緒に飾ります。
橙色のほおずきで華やかさがでますね。
~挿す~
お仏壇やお墓にお供えする仏花と一緒にほおずきを飾ります。
仏花として飾る時もほおずきは、提灯の役割を果たすといわれています。
~吊るす~
飾り方としては、ほおずきをばらしても束にしてもよいそうです。
横に張った縄にほおずきを吊るして飾ります。
お仏壇の前に飾る時は、左右に立てた笹竹に縄を張りほおずきを吊るすのが
理想的のようです。
昔から伝えられてきたこうした習慣を大事に受け継ぎ、次の世代に残していく
ことも大事にしていきたいものですね。
昔、祖母がほおずきの実を食べ空になったほおずきの袋に口で空気を入れては、
潰し口の中でパチンと音を鳴るのを見せてくれたことを思い出しました。
ほおずきは、ご先祖様にとってもお迎えする私たちにとっても大切な植物なんですね。