夏の風物詩 「風鈴」
関東地方も梅雨が明け、蝉の声も一段と大きく感じるようになりました
暑い夏をいかに涼しく過ごすか
目や耳で涼しさを感じる代表的な物の一つは、
夏の風物詩ともいわれる 「風鈴」 ではないでしょうか?
風鈴の音を聞くと風流だなと感じますよね
風鈴の歴史は古く、起源は中国にあったと言われています。
中国で使われていた風鈴は、占風鐸(せんふうたく)という道具として
使われていたとか。
(風の向きや音のなり方で吉凶を占うという占いの一種)
日本では、土で作った 「土鈴」 と呼ばれるものが最初と言われており、
現在の風鈴に最も近いのが 「風鐸」(ふうたく)と呼ばれる物。
青銅で作られており見た目は 「小さな鏡」 のような物でした。
音も今のように綺麗でなくガランガランと鳴っていました。
そういったことから当時は、厄除けとしてお寺で使われていたようです。
その音によって災いが起こらないと思われていました。
今の風鈴と近いものになったのは、享保年間(1700年頃)と言われています。
その頃の風鈴の役割は、魔除けの役割を持っていたと言われています。
そのような風鈴も現在では、音色を楽しみ涼しさを感じる物へと変化していますね
代表的なガラス製の風鈴(江戸風鈴)は、ガラスの繊細で綺麗な音がします。
一方、鉄製の風鈴(南部風鈴)は、ひとつの音が長く響くのが特徴です。
今回、風鈴について調べていたところ面白いことが書かれていたので
紹介します。
この風鈴の音色が涼しいと感じるのは、日本人独自の条件反射のよう
です。
風鈴の音色を聴くことにより 「風が吹いている=涼しい」 と脳が
イメージし、抹消神経に指示が送られ実際に体温が下がるそうです。
ただし、 「脳が涼しいとイメージできなければ、この現象は起こらない」
とか。
風鈴を知らない外国人の方や風鈴に馴染みのない若い方は、体表面温度が
下がらなかったとの結果も出ているそうなんです。
驚きませんか?
みなさんも今年は、ご自宅に風鈴を吊るしてみてはいかがでしょうか?