扇子
学生さんは、いよいよ夏休みがスタートしましたね🏝
若者の間で流行っているのが、ハンディー型の扇風機。
みなさん、ご存じですか?
この夏も大活躍しそうですね☀
そこで、今回のブログは少し時代を振り返り、扇風機の原点である
扇子についてクローズアップしてみましょう🧐
扇子といっても扇いで涼しくすることだけが目的ではありません。
舞や能・狂言・茶道に用いられることはよく知られていますが、
婚礼や儀礼用の物などいろいろな種類があります。
扇子の歴史は、今からおおよそ1200年前の平安時代初期に
遡ります。
当時は、紙が非常に貴重なもので現代のように手軽に使える物では
ありませんでした。
そのため、通常用いられる文書は短冊形に切られた木や竹の板が
使用され、この板に墨で書いた文書(木簡)を綴じて持ち歩いたものが、
「檜扇」と言われ、扇子の始まりだとされています。
この時代は、和歌を書いたり公式行事の式次第などを忘れないように
メモする道具として使われていたようです。
その後、木や竹の骨組みの片面に紙を貼ったもので、
蝙蝠扇(かわほりせん)が作られるようになりました。
蝙蝠扇とは、蝙蝠が羽を広げた形に似ていることから付いたようです。
鎌倉時代に中国へ輸出された扇子は、世界各地に広がりヨーロッパ
まで広がります。
扇子は、中国で両面貼りとなり、ヨーロッパでは、紙の代わりに絹を
張ったり、骨に真珠を埋め込み豪華絢爛な製品が作られるように
なり貴族階級の女性に愛されたようです。
この製品が日本に逆輸入され現在の扇子の原型となっています。
日本で生まれ、国内だけでなく海外でも愛されてきた扇子。
今では、広く普及しています。
日本の大切な伝統文化のひとつです。
奥深い扇子の世界
今年の夏は、マイ扇子を持ち歩いてみてはいかがでしょうか?